
コネクテッドTV(CTV)広告最新トレンド2025
【この記事のポイント】
- 国内CTV広告費は2025年に1,695億円へ(前年比+28%)
- スマートテレビ普及率50%超で“リビングリーチ”が拡大
- Privacy Sandboxでクロススクリーン計測が実用段階
- 生成AIクリエイティブとFAST在庫活用でCPMを最適化
- 90日導入ロードマップとKPIベンチマークを公開
1. はじめに
Connected TV(CTV)広告は、インターネットに接続されたテレビ端末で配信される動画広告です。
日本国内のCTV広告市場規模は2025年に1,695億円へ達すると予測されています(https://syncad.jp/news/41046/)。
本記事では最新トレンドを概観し、導入する際の実践的なステップを提示します。
2. 市場動向と環境
2-1. スマートテレビ普及率
- 2024年時点で51%(総務省 情報通信白書2025)
- 家族でのストリーミング視聴が増え“リビングリーチ”が拡大
2-2. 計測インフラの整備
- Chrome Privacy Sandbox Attribution APIがCTV×Web×アプリ横断計測を実現(https://privacysandbox.com/)
- TVer・ABEMAがウォールドガーデン横断ID連携を発表(2025年4月)
3. 2025年・主要トレンド
3-1. ターゲティング強化
ファーストパーティID連携で世帯属性と購買データを活用
3-2. クリエイティブ多尺化
15秒/30秒/60秒+UGC風のABテストが標準化
3-3. FAST在庫拡大
広告付き無料ストリーミングで増分リーチを確保
3-4. AI CM自動生成
生成AIがコピーと尺を高速生成し運用を効率化
4. KPIベンチマーク
完視聴率
- 目標: 70%以上
- 解説: 15秒スキップ不可CMの基準値
CPM
- 目標: 800〜1,800円
- 解説: 在庫とターゲティングで変動
CVR
- 目標: 0.2〜0.4%
- 解説: QRコード誘導時の平均値
5. 90日導入ロードマップ
- 準備(0〜2週)
- KPI設定、ファーストパーティデータ整備、クリエイティブ3種制作
- テスト配信(3〜6週)
- TVer・ABEMA・U-NEXTでPMP在庫購入、GA4と連携し視聴→流入を計測
- 最適化(7〜12週)
- 高CVセグメントへ予算集中、ブランドリフト調査と来店計測を追加
よくある質問
CTV広告の最低出稿金額は?
└PMPなら月50万円前後からテスト可能です。効果測定は何を見れば良い?
└完視聴率・増分リーチ・CVRの3指標が基本です。最適な尺は?
└認知目的は30秒、CV目的は15秒+QRコード付きが推奨です。FASTチャンネル出稿のメリットは?
└安価な在庫で増分リーチを確保し、CTV全体の到達率を高めます
(https://www.nielsen.com/ja/news-center/2025/fast-now-transcends-back-catalog-content/)