【人材育成編】褒めて伸ばすという社員教育は、はたして正しいのか?
「褒めて伸ばす。」実は、これだけでは人材育成は叶いません。
社員の良いところをなるべく取り上げて、そこを伸ばして成長を促していく…。
もちろん、これは人材育成にとって良い面があることは間違いありません。
しかし、果たしてこのような社員教育が、本当に今の時代に効果的なのでしょうか?
◯◯ハラスメントという言葉が世の中に溢れる昨今、昭和や平成の世のドラマや映画の中でもよく見られた「上司が若手社員を大きな声で怒鳴りながら指示する。」などといったことはほとんど見られないようになったのではないでしょうか。
実は一人一人の社員が、それまでどのような行動を優先的に取ってきたかによって、その社員に最適な助言や指導の仕方はそれぞれ異なります。
例えば、学生時代に野球部の主将を務めていた人は、厳しい監督やコーチに叱責されながらもチーム全体のことや勝利という目標に向かって、日々精進して優勝という感動体験を味わっているとしましょう。
そんなドラマチックな体験をしている人は、社会人になっても「自己犠牲」「チームワーク」「感動」「達成」という言葉に敏感に反応して、その目標を達成するためであったら上司からの叱責も厭わないというタイプかもしれません。
そんな社員には時に「それでいいんだよ」といった称賛の言葉よりも、「お前もっとできるだろう」といった上司からの厳しい言葉の方が効果的に働きます。
また、学生時代に模範的生活を送り、比較的家庭でも学校や友人からも怒られた経験のない人が、社会人になって大勢の人前で些細なことを注意されたことが原因で、次の日から出社できなくなってしまうというケースもあります。
「褒めて伸ばす」という指導方法は、すべての社員に当てはまるものではありません。
社員によっては、上司の方の情熱のこもった熱い言葉が響く社員もいます。またその反対に情熱論に嫌悪感を持ち、理路整然と指導した方が効果的な社員もいます。
「多様性」という言葉が注目されるようになり、これまで以上に社員一人一人にどのような特性があるのかを会社側が把握し、細やかな社員教育を提供していかなくてはならない時代になりました。
会社に合わない社員のクビを斬る時代から、社員をうまく育てられない管理職の資質が問われる時代がもうやって来ているのかもしれません。
それぞれの社員に対して適切な指導をするためには?
社員の方々も様々な個性、ビジネス能力を兼ね備えています。
その個々のパーソナルな要因を無視した指導方法では、健全な成長は見込めません。
職業能力適性診断「VANTAGE」では、まず個々のパーソナリティーとなるビジネスに必要とさせる職業能力を診断し、数値化します。
これにより、管理職・マネージャーの方は、それぞれの社員の適性を把握することができるため個々にあった指導方法を実現することが可能になります。
また、VANTAGEの「90日ミッション」は、ここのパーソナリティーに合わせて、伸ばすべき能力をピックアップし自動でコーチングミッションを配信します。
「褒める」+「個々の特性を適切に把握する」+「その特性に合わせた指導方法の確立」
これらが、現代において求められている人材育成のベストソリューションなのではないでしょうか。